その他の非難

人質が国や国際社会に迷惑をかけた、という論調も一部にあった。ある政治家はかかった費用を計算すべきだと言った。いずれも解放される前の危険な状態がつづいている時期にである。
功利主義的に考えれば、このような議論は人質の返還にまったく役立たないばかりか、むしろ家族にストレスを与えて幸福総量を減少させてしまっている。
また、北海道の東京事務所を家族に提供していることへの非難(一部の者への便宜供与)もあったという。今回は「災害」と認定して(無理はあるかもしれないが超法規的な措置でもないと思う)その範囲でできることをやっただけのようだ。
北海道知事の記者会見(4/8)
http://www.pref.hokkaido.jp/skikaku/sk-skoho/g-kaiken/g-kaiken16/160408Kaiken.htm

私どものほうで要領がありまして、「道民の生命や財産などに重大な被害・損失を与える緊急事態発生の恐れが生じたとき」という場合にあたりますので、災害対策連絡本部を10時(22時)の段階で設置しました。

非難を跳ね除けた知事は今回のイラク人質問題に関して発言した政治家の中では唯一まともな考えを持っていることが分かった。
北海道知事の記者会見
http://www.pref.hokkaido.jp/skikaku/sk-skoho/g-kaiken/g-kaiken16/160413Kaiken.htm

見解は違ったとしても道民は道民です。

「寛容」のひとつの表れと高く評価したい言葉である。