2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

オムニバス技術者倫理

編集・発行 室蘭工業大学技術者倫理研究会 2004/3/31この本は北大で1月に行われたワークショップ「技術者倫理の構築」に参加した際、発表をされていた室蘭工業大学の鈴木先生にわけてくださったもので非売品。この4月から室蘭工大で教科書として使用されてい…

共有資源の問題

経済学は限られた資源の適切な分配方法を考察する目的で始まったといわれている。実はとても倫理と結びつきの高い学問だと思うのだが、倫理学に興味を持つ経済学の人はあまり少ないようだ。かえって理科系の人が突き詰めて考えているように思われるのが興味…

会社を責める前に

今回の件で三菱をいくらでも非難することができる。でも、三菱という日本が誇るべきブランドがこのように惨めになった原因は、三菱の重役や社員ばかりの責任ではない。現代の日本は「目の前のことを否定し」「さほど悪くないことをした人をリンチし」「一市…

駅のホームのほうが危険だが

自動回転ドアより駅のプラットフォームのほうがよほど危険であり、回転ドア事故の件では騒ぎすぎではないかという意見を見かけた。 実は駅のプラットフォームはきわめて危険であり、実際プラットフォームから転落する危険性は一般に広く認知されている*1し、…

問題の提起

自動車製品のリコールとは? リコール隠しはなぜ行われるか? なぜ欠陥でなく整備不良であるとの結論が出たのか? この問題で良心と会社の方針との間で苦悩した人がいるのか?

医療倫理 ISBN:4326101385

浅井篤 服部健司 大西基義 大西香代子 赤林朗 著 医療に携わる人(倫理学や哲学を学んだ経験もある)が書いた医療倫理に関する本。インフォームド・コンセント、告知、安楽死、延命治療、人工妊娠中絶、倫理委員会など広範な主題を含む本である。インフォー…