遺伝子は究極のプライバシーか?

ときおり、その人の遺伝子やDNAは究極のプライバシーである、という言い方がなされるが、この言い方は妥当なのか? どういう意味で「究極の」とされているのかをきちんと説明した資料にはめぐり合っていない。私の認識では、自分のDNA情報は生体認証情報としては指紋や虹彩と大差ないし、すべてのプライバシーの根幹を成す情報ですらない。特別な意味を持つとするならば、遺伝情報を含むため自分以外のきょうだい・両親のプライバシーまで脅かされる可能性があるという点だろう。