2003-11-25から1日間の記事一覧

遺伝子を治療するのでなく遺伝子で治療する

遺伝子治療については、私も勘違いしていたが、この種の勘違いはかなり広まっているのではないだろうか? こういう勘違いを減らすことも実りある議論をするために必要なことである。(2003/11/28追加)

遺伝子は究極のプライバシーか?

ときおり、その人の遺伝子やDNAは究極のプライバシーである、という言い方がなされるが、この言い方は妥当なのか? どういう意味で「究極の」とされているのかをきちんと説明した資料にはめぐり合っていない。私の認識では、自分のDNA情報は生体認証情報とし…

新薬の臨床試験における倫理問題

今日の講義で一番印象的だったのは、本題の遺伝子診断・遺伝子治療の問題ではなく以下の発言であった。 先端医療や新薬開発は人体実験であることは疑いない事実であり、このリスクを背負うことなしに新しい医療は実現しない。たとえば日本で発売される新薬開…

遺伝子診断・遺伝子治療の倫理(第1回目)

遺伝子診断とは、遺伝子疾患などを調べるだけでなく、親子鑑定、ガンの診断にも用いることが原理的に可能である。特に倫理上の問題があるとすると、遺伝子疾患の診断があげられるだろう。しかし、どのような目的であれ、遺伝子情報を正しく取り扱うルール作…