ワークショップ「技術者倫理の構築」

北大で1月24日・25日と開催されたワークショップ
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~k15696/home/Kouchiku.html
全日程を聴講したかったが、そんなことをすると家庭が崩壊する恐れがあったので、24日の午後のみ聴講した。

1/31 追記

技術者倫理というのは、特に「JABEE対応」のために工学部の学生に対する倫理教育が必須となったことに対応する授業のことらしい。この結果、大学や高等専門学校に哲学系の教員が採用されることが増えてきたように思われる。たまたま技術倫理を教えるために赴任してきた若手の先生の発表を2本立て続けに聞いたせいもあるかもしれない*1
私が履修していた「科学・技術と人間の倫理」は全学教育科目であり、JABEEとは直接の関係はない。文系・理系の比率も半々程度だったし。
JABEEとは日本技術者教育認定機構のことらしい。(ホームページはhttp://www.jabee.org/にある。)このJABEEは技術者教育の国際的同等性を保証するための認定制度を運営する。ここで満たすべき教育の共通基準として

技術的解決法の社会および自然に及ぼす効果、価値に関する理解力や責任など、技術者として社会に対する責任を自覚する能力(技術者倫理)

が掲げられており、この対応を迫られているということらしい。要は工学教育のグローバルスタンダード対応ということなのだろう。

*1:一方で、工学系の先生たちが自ら授業し教科書をつくる事例もあり、哲学専攻者の就職先が広がるかどうかは私にはよく分からない。