中間まとめ「遺伝子診断と遺伝子治療」

私の基本的な立場は、治療を受けたいと願う人の希望は極力かなえることが善であるという功利主義の立場である。自己決定は尊重されるべきだし、他人に迷惑がかからないのであればたいていのことはやってよいとする立場である。遺伝子の問題の難しいところは、遺伝子情報は血縁者と似通っていることが多いので(一卵性双生児であれば同一である)自分の遺伝子の情報を知るとか、自分の遺伝子疾患を調べるということは血縁者にも影響を及ぼしうるという点である。