2003-11-28から1日間の記事一覧

遺伝子治療の倫理

遺伝子治療は、現在体細胞を対象としており生殖細胞へは適用していない。生殖細胞への遺伝子治療というものが可能になった場合、その実施は十分な説明のうえ患者の同意が必要であろう。一般の先端医療同様の慎重さが求められる。差し迫った危険や代替の方法…

遺伝子情報の取扱い

遺伝子情報は個人情報であり、本人の同意がなければそのDNA解析や遺伝子診断を行ってはならないという大原則が確立されるべきである。また、個人情報保護法に遺伝子情報の取扱原則や規制を明記すべきと思われる。 遺伝子診断を医療機関以外の主体が行っては…

遺伝子診断の倫理

遺伝子診断を日常医療の場での遺伝子原因の疾患を診断する目的でつかうことに限って考えることにしよう。 遺伝子診断を実施するに当たって、以下のポイントは必須であろう。 人の遺伝子は医療情報であり個人情報であるという原則を関係者すべてが共有する。 …

中間まとめ「遺伝子診断と遺伝子治療」

私の基本的な立場は、治療を受けたいと願う人の希望は極力かなえることが善であるという功利主義の立場である。自己決定は尊重されるべきだし、他人に迷惑がかからないのであればたいていのことはやってよいとする立場である。遺伝子の問題の難しいところは…