遺伝子診断と遺伝子治療(グループ討論続き)

担当教官への質疑応答も行い、ディスカッションを続けた。結局「胎児・子どもに対する遺伝子診断の是非」は胎児についても決着がつかなかった。7日に再度討論し、よりによって、私が反対の立場(本来の主張とは逆の立場)でまとめをつくるということになった。それはそれで有意義であり論点がはっきりするので良いのだが。議論を深めるためには、自分の主張を言うだけでなく、他人の主張を聞き、その主張の元になっているところを汲み取って、自分のそれと比較してみる、という心構えが必須だと痛感。どうも自分の意見を表明するところだけに集中してしまうと話がまとまらない。
授業後に別の担当教官に

テーマに対して倫理的な善悪の意見とその理由を述べることは確かに有意義だが、さらに踏み込んだところの『どのようなルールを作るべきか』というところまで進まないところが、時間が足りないのか問題意識がずれているのかなのだろうが、このところがグループ討論では物足りない、という感じがした。

と述べたところ

現場では常にどうすべきかを考えなくてはいけないのはそのとおりで、討論で足りないところはぜひレポートにしてみて欲しい

というコメントをいただいた。*1

*1:その後「現代社会の倫理を考える3 ビジネスの倫理学」(ISBN:4621049925)を読むと、理論・実践・ルール化という3つのトライアングルがあって、その3つの間でぐるぐる回っていくというのがビジネス倫理の姿であるという説明があった。なのですでに提案されている道を通っているということになる。12/4 追記