合同発表会

授業は今日を含めてあと2回。今日は、「科学・技術と人間の倫理」で3つに分かれていたクラス(ジャーナリズム、生物と生命、テクノロジー)合同でそれぞれの代表からまとめを発表する形態。
最初はテクノロジーのクラスから、内部告発について経営者サイドの採るべき対策と告発者側の立場からの発表があった。経営者の立場からは社内に倫理委員会などを設けてそこで処理できるようにして、外部への通報はさせないようにしたいと考えるだろう、というもっともな意見。しかし、告発はどうしても必要な場合があるだろうから法整備が必要だという見解であった。
生物と生命のクラスからは、クローン人間の作成を例に挙げ、技術の無秩序な推進には歯止めが必要であるとまとめた。
ジャーナリズムのクラスからの発表は、インパクトのあるディベート形式で行われた。お題は「某テレビ局のニュース番組でのダイオキシン汚染野菜報道被害」についてのテレビ局・農家双方の主張をたたかわせた(といっても10分程度だが)。

それぞれのクラスで行われたテーマはなかなか面白いもので、じっくり考えてみるだけの価値は十分ある。また、ジャーナリズムのクラスでは議論そのもののトレーニングがユニークで、テクノロジーのクラスでは内部告発という大きなテーマに全員で取り組んだという点が興味深い。私の所属した生物と生命のクラスでは、ケーススタディが3つあったがいずれも一筋縄でいかない事例がそろっていた。

奇しくも24・25日の両日「技術者倫理の構築」ワークショップが北大である。一部だが参加してみようと思う。